R&D研究開発

聴覚の“質”を豊かにする、感覚拡張技術へ。

私たちは、聴覚の“質”を豊かにする感覚拡張技術(Audio AR)の創出をめざしています。その中核となるのが、音を遮断せず、重ねる独自技術です。

PROJECTJST-CREST 2026

JST-CREST 日比野グループの
社会実装企業として参画しています。

2026年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)に採択された研究課題「聴覚の“質”を豊かにする感覚拡張技術の創出」(研究代表者:日比野 浩 大阪大学 大学院医学系研究科 教授)において、当社は研究成果を社会に届ける社会実装企業として位置づけられています。

事業
2026年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)
戦略目標
「拡張五感と認知」
研究領域
「感覚の理解と制御がつなぐ生体システム操作」
研究課題名
聴覚の“質”を豊かにする感覚拡張技術の創出
研究代表者
日比野 浩(大阪大学 大学院医学系研究科 教授)
当社の役割
社会実装企業

出典:JST 2026年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題(所属・役職は応募時点)

CORE TECHNOLOGY中核技術

音を遮断するのではなく、重ねる。

従来、音への対処は「遮る」「減らす」「打ち消す」という方向で進化してきました。防音壁、ノイズキャンセリング、逆位相による消音。いずれも邪魔な音を取り除くアプローチです。

私たちの発想は、邪魔な音に、別の音を重ねる。

そうすることで、脳が知覚するレベルでその音の意味を変えてしまいます。物理的遮断や逆位相消音とは原理が異なる、認知科学的アプローチです。

環境音(元の音)加工音(重ねる音)合成波(脳が知覚する音)

外向きの情報漏洩対策

本来聞こえる会話に加工音を重ね、脳がスルーできる別の音に書き換える。

内向きの対話最適化

標的音に個別最適化した加工音を重ね、標的音を明瞭化・快適化する。

EVIDENCE検証

加工音の上乗せによる、聞き取りやすさの改善

407名を対象に、5種の環境音に対してピッチ変調・フォルマント変調・両者併用の3条件で加工音を上乗せし、明瞭度と快・不快を評価しました。対象の平均年齢は 40.8 歳、聴覚特性は SSQ スコアで評価しています(平均 7.19)。

環境音ピッチ変調フォルマント変調ピッチ+フォルマント
マスク越し音声−0.49 ***+1.44 ***+0.92 ***
キーボード打鍵音+0.42 ***+0.76 ***+0.65 ***
レストラン雑音+0.33 **+0.49 ***+0.52 ***

フォルマント変調の単独上乗せが、最も明瞭度を改善しました(マスク越し音声で最大 +1.44)。あわせて、SSQ スコアが高い人ほど改善を感じやすいという個人差も確認されています。この個人差こそが、私たちが「個別最適化」を必要と考える根拠です。

いずれも Wilcoxon 検定・Holm 補正後の値です(*** p<0.001、** p<0.01)。なお快・不快スコアは総じて低下する傾向にあり、ピッチ単独変調は逆効果となる条件もありました。私たちは、都合の良い結果だけでなく、限界も含めて共有します。

PATENT知的財産

特許出願情報

発明の名称音処理装置、音処理方法、およびプログラム
出願人Stella Nest 株式会社
出願番号特願2026-080767(日本、2026年5月13日出願)
位置づけ全事業を貫く中核知財。今後リフレクター形状・音声加工アルゴリズムについても出願予定。
CONTACT

研究に関するお問い合わせ

共同研究・実証実験・技術のご相談を受け付けています。

NEWSLETTER / LINE

登録いただくと、次の内容をお届けします。

  • ダッシュボードのデモ環境ログイン情報
  • 環境設計のヒント(月2回配信)

LINEで受け取る → 配信はいつでも解除できます(プライバシーポリシー)